ガン医療の3大TOPICS

週刊ダイヤモンドの4月18日号の記事は、「神の手はもういらない」と題して、
最新のガン医療3大TOPICSについて書かれていた。

3大TOPICSとは、ロボット手術「ダビンチ」・免疫療法・重粒子線治療だった。

これらの治療により、「神の手」と呼ばれる医師はもう不要になるのでは・・というような内容。
しかしながら、ダビンチも適用手術はまだ一部のみだし、ロボット手術とはいえ
完全無人化なわけではない。
腹腔鏡手術も、すべて適応という訳ではないので、やはりまだまだ神の手は必要だと思う。

免疫療法に関しては、NETと同じく希少ガンのメラノーマ (悪性黒色腫)について
オプジーボという免疫療法による治療薬が2014年7月に製造販売が保険承認されている。

この薬は小野薬品が製造販売している薬ではあるけれど、長期間のあきらめない
創薬開発により生まれた。
元々PD-1という分子が大学で発見され、そこに小野薬品が目をつけ
長期の共同研究により、新薬が生まれた。
日本は、基礎研究は一流であるけれど、それが製薬会社の創薬まで
結びつかないという状況にあり、基礎研究は日本で行われるけれど、
創薬は欧米で行われ、それを日本が承認するという形になり、
そこにドラッグラグが生じているのが現状である。
そのため、この免疫治療薬は画期的な薬である。

今は、どこの企業も成果主義のため、長期スパン(10年以上)に及ぶ
プロジェクトがなかなか生まれにくくなっていると思う。
私自身も分野は違うけれど、かつて研究開発部門で仕事をしていて、
なにかというと、短期的な成果を求められ、長期にわたる開発研究は
なかなか誰も手を出さないし、そこに投資もされにくかった。
部門の責任者も、目先の成果にとらわれてしまっている。
成果をださないと、評価もされないのが一因。
10年も経てば、社長も替わってるような企業が多いので、
自分がいなくなってから成果がでるようなことにはなかなか手を出さない。

免疫療法も、今後抗がん剤に変わる治療として注目されていくだろう。

最後に、重粒子線治療。
これは、2013年に九州に国内4カ所目の重粒子線治療施設ができた。
これにより「切らない治療」が可能になった。
しかしながら、「先進治療」であり、厚労省が認めているけれど、
保険適応はされていない。高額療養費も使えない。
一部の民間ガン保険でカバーできるものがある程度。
実際に、治療費は314万円かかる。しかも、1回のみの治療という訳ではなく
少なくとも3回程度の治療が必要のよう。
こちらの施設は産学官共同のプロジェクト。
佐賀県民の場合は、医療費の助成が受けられるらしい。

ガン治療の世界もどんどん進んでいる。
しかしながら、なかなか希少ガンの治療はそこまで追いついていないと思う。
日本の抗がん剤治療が世界に遅れをとっていて、それに輪をかけて希少ガンは遅れている。

今回の週刊ダイヤモンドの記事は、なかなか興味深い記事でした。
(体調不良のため、買っていながら、数日読まずにおいてました)


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by zebra_queen | 2015-04-25 00:37