エボラ出血熱が感染拡大した理由

エボラ出血熱が西アフリカで猛威をふるっている。

なせ、ずっと以前から確認されていた怖い病気なのに、ここまで放置されていたのか?
と疑問に思った。

私自身、夫の海外赴任に同行するときに、1ヶ月半にわたり1週間毎に感染症対策の
予防接種を受けていった。
そのときに、世界的に感染症リスクの地図を見ると、アフリカ地域が、
いろんなリスクが高かった。
アフリカ・東南アジア・南米などに熱帯性の感染症などを初めとする
病気のリスクが多かった。

でも、黄熱病は予防接種もあるし、マラリアも予防する飲み薬はある。
エボラ出血熱に関しては、予防のワクチンもないし、治療法も確立していない。

エボラ出血熱の治療薬や予防接種がなかったのは、薬を開発しても、儲からないかららしい。
西アフリカ地域は、貧困層が多いので、薬があったとしてもそれを購入できる人も少ない。
薬も、そんなに安い薬ではないし、日本みたいに公的保険制度も整っていないから
だれでもが治療可能ではない。
なので、わざわざその治療薬を開発しても、その薬を購入する人が少なければ
製薬会社は開発費用を回収できない。

エイズの治療薬に関しては、患者が欧米にも多いため、新薬が出来ても
開発費用は回収可能である。

でも、エボラ出血熱も欧米や日本などにも感染リスクが出てきたら、
開発も進むかもしれない。
すでに、富士フィルムのインフルエンザの薬が未承認ながら、
エボラ出血熱の治療薬として、使われて有効だったらしい。
富士フィルムも近年、フィルムの需要が減ったため、医薬・化粧品の分野に
シフトしてきている。
デング熱も今年日本で感染者が多く出たので、何か治療薬が出来るかもしれない。

日本では、高血圧の薬が山ほど開発されて、どんどん新しい薬ができている。
昨年もその薬の臨床試験でいろいろ問題も出た。
高血圧も患者は多いけど、それほど怖い病気という認識はない。
もう薬が山ほどあるから、新たに開発しなくてもよさそうなものだけど。
はっきり言えば、作れば儲かるから、どんどん薬が開発される。
古い薬も特許が切れれば、途端に薬価は下がる。
作るだけ無駄になってしまうので古い薬は製造中止になり、
新薬の特許料で開発費用を回収する。
高血圧は、高齢者に患者が多く、薬は飲み始めたら
ずっと飲み続けるため、元が取れるかららしい。

結局、この新薬開発は製薬会社にとって「それが必要とされているか?」じゃなく
「それが儲かる薬かどうか?」が重要ってことになる。
でも、製薬会社も一企業であるから、経営を考えると、
企業として当然のことであり、何も悪い事ではなく、当たり前のことをやっているだけ。

ということは、国やWHOなどから、開発要請がでて、開発費用を負担してくれるなどがなければ
簡単には新薬開発は難しいってことなのかもしれない。
結局、その理論はオーファンドラッグの話につながり、
患者数が少なくて儲からない薬は、作りたくても作れない・・・ということになる。

儲からないけど治療に必要な薬は、世界にはまだまだたくさんあり、
それらをどう解決していくかがこれからの課題かなと思う。

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by zebra_queen | 2014-10-27 16:12